プログラミング教室の推移と今後の予想

2018年11月8日

2020年の小学校プログラミング必修化に先駆け、小学生向けプログラミング教室の話題が連日ニュースに取り上げられるようになってきました。

 

みなさんの周りを見渡してみても去年に比べてプログラミング教室を開講しているという塾は増えてきたのではないでしょうか。多くの塾でプログラミング教室ののぼり旗を掲げているのを見かけます。

 

では、実際にどの程度プログラミング教室が増えているか知っていますか?2018年度のデータを調査した結果を紹介します。

 

2018年のプログラミング教室は4,457教室!

引用:コエテコx船井総研「2018年子ども向けプログラミング教育市場調査」を実施-2023年の市場規模は226億円に拡大すると予測 | コエテコ

 

上記のグラフは、GMOが運営するプログラミング教育のポータルサイト「コエテコ」と「船井総合研究所」が共同で調査したプログラミング教育市場の動向(と予想)になります。この調査では基本的にパソコン上で動作するプログラミングを教える「プログラミング教室」と、ロボットを動かすためのプログラミングを教える「ロボットプログラミング教室」に分けて集計されています。

 

2013年にはプログラミング教室とロボットプログラミング教室は合わせて750教室であったのが、2018年には約6倍の4,457教室となっています。このことからも普段の生活でプログラミング教室を見かけることが多くなったのは至極当然と言えるでしょう。

 

また「コエテコ」と「船井総合研究所」の予想では、これから2023年(5年後)に向けてさらにプログラミング教室の市場は拡大して行き、11,127教室になるとしています。これは2018年のさらに約2.5倍、2013年の約15倍となります。急速に教室数が増大している≒需要が増えていると言えるでしょう。

 

またプログラミング教室増とともに市場規模も急成長しています。下記に示すグラフは「コエテコ」と「船井総合研究所」が調査した子ども向けプログラミング教育市場規模を表すものとなります。2013年の市場規模が約6.6億円に対して2018年は約90.7億円(2013年の13倍)、2023年の予想は約226億円(2013年の34倍、2018年の2.5倍)となります。急速に成長している市場と言えるでしょう。

 

引用:コエテコx船井総研「2018年子ども向けプログラミング教育市場調査」を実施-2023年の市場規模は226億円に拡大すると予測 | コエテコ

 

これからはプログラミング教室が伸びる!?

先ほどのプログラミング教室の推移をもう少し深掘りして見ていきましょう。

 

2013年と2018年の「ロボット・プログラミング教室」、「プログラミング教室」の教室数を比較してみると、プログラミング教室は50教室から1035教室、ロボット・プログラミング教室は700教室から3422教室。どちらも大きく伸びていますが、教室数で言えばロボットプログラミング教室の方が伸びています。

これが2018年から2023年にかけてはプログラミング教室が1035教室から4451教室であり3416教室増、これに対してロボット・プログラミング教室は3422教室から6676教室であり3254教室増と予想されています。つまり、これまではロボット・プログラミング教室が増えてきましたがこれからはロボットを使わないプログラミング教室が増えていくということです。

 

なぜこのような予想がされているのでしょうか。

理由については公表されていませんが、おそらくロボット教室との関係が大きいと考えられます。そもそも、子どもプログラミング教室に置いて「プログラミング教室」よりも「ロボット・プログラミング教室」が多い理由として、先駆けてロボット教室を運営していた教室がプログラミング教育の本格化に向けてロボット・プログラミング教室を開講していったためと言われています。プログラミング教育においてロボットは相性がいいことからそのままロボット・プログラミング教室として展開していったということでしょう。

 

しかし、近年ではロボット・プログラミング教室向けの教材だけでなく、プログラミング教室向けの教材開発も進んできました。代表的なものとしてはこのサイトでも紹介している”Scratch”を使ったプログラミングや”MineCraft”を使ったものがあります。ベースが無料、または低価格なソフトに手を加えてオリジナル教材として展開するケースがほとんど。完全にオリジナルのソフトを使ったプログラミング教室というのは現時点では少数です。

 

とはいえ、ロボット・プログラミング教室が伸びないかというとそうではなく、今までと同様、またはそれ以上に伸びていくと考えられています。教育ITソリューションEXPO(EDIX)などにも様々なロボット教材が出展されていました。

どちらかが優れているというわけではなく、将来を見据えた上で好みや相性によって生徒一人一人にあったものを選んでいくのがベストでしょう。そういった意味で、今後は「ロボット・プログラミング教室」だけでなく「プログラミング教室」という選択肢が広がっていく、良い状況であると言えるでしょう。