Scratchを使った短期講習案(体験会、夏期講習など)

今回はプログラミング教室の体験を兼ねて行うこととなった夏期講習の流れとテキストを公開したいと思います。

 

夏期講習で対象となる生徒は、プログラミング経験のない(または浅い)小学校3年〜6年生でした。今年は通常の授業(ロボットプログラミング教室)では中学校1年〜3年生を教えていますので、いつもより低年齢ということになります。

 

その他、条件を整理すると以下の内容となります。

・夏期講習など短期講習(80分授業×3回)

・対象は小学校3年生〜6年生

・短期のため教材の購入はなくパソコンのみ

 

このことから、今回はScratch3.0(以降Scratch)を利用してプログラミングの体験教室を実施することとしました。

 

1回目:まずは操作を覚えてもらうためにカードを利用

まずはじめにScratchの操作に慣れてもらうためにチュートリアルを行います。

 

このブログでも何度か紹介していますがScratchでは多くのチュートリアルが用意されています。チュートリアルだけでなく、どのようにコーディングしていくかわかりやすく説明しているコーディングカードも用意されていますので入門にはぴったりです。→コーディングカードはこちら

※ピンポンゲームは91〜104ページ目

 

1回の授業ではこの中から好きなコーディングカードを選んでもらってそれぞれ実践してもらうという形でもよいです。今回は、2回目の授業の兼ね合いでこの中からPong Game(ピンポンゲーム)を実践します。

 

Scratchの説明とピンポンゲームの作成で大体時間が終わります。時間が余った生徒には、その中からオリジナリティを考えて追加してもらうようにしましょう。

 

2回目:オリジナルアプリと設計書を書いてみよう

2回目は、プログラミングとはコーディングだけでなく事前に設計書を作成することが大事であることを教えます。ただし、小学生が相手となるため綿密な要件定義やシステム設計書を作成するということではなく、「どのようなプログラムを作りたいか」ということを図や言葉にして伝えてもらいます。

 

プログラミング教育がコーディング技術を磨いてプログラマーになることを目的としているのではなく、総合的な能力向上につながる、プログラミング的思考ができるようになるためにはこのようなコーディング以外の考える部分を行ってもらうことが必要だと考えます。

 

イメージとして1回目でチュートリアルを元に作成したピンポンゲームの設計書(上記画像)を見てもらいます。下記よりPDFをダウンロードできます(白紙版も合わせてダウンロードできます)

 

PDF:Scratchを使った短期講習

 

このときのポイントとしては、登場人物(スプライト)は必ずもれなく書いてもらうこと、そのほかにもルールはできる限りすべて記載してコーディングする際は書かれたこと以外はしないつもりで真剣に考えてもらうようにしましょう。コーディングよりも設計を考えることの方がプログラミングにおいて大事であることを教えましょう。

 

3回目:オリジナルプログラムの作成

3回目、または2回目の設計が早めに終わった生徒にはその設計書を元にScratch3.0を使ってコーディングしてもらいましょう。

 

2回目のポイントでも書きましたが、コーディングよりも設計書の段階でしっかりと考えることが重要となってきます。言ってしまえば、Scratchのコーディングは画面を操作しながら適当に試行錯誤していればある程度は形になってきます。プログラミング的思考を学ぶ上に置いて「失敗しながら試行錯誤して成功させる」というのは大事です。ただし、その前にしっかりと考えてゴールが決まっていなければ、選択肢をひたすら試す作業になってしまいます。

このため、できる限り設計書通りにコーディングするよう進めましょう。また修正がある場合は設計書も合わせて修正するようにしましょう。この辺り丁寧にすすめるというのは生徒にとって煩わしさを感じて疎かになりがちですが私は重要であると考えています。

 

最後に

今回はScratchを使った夏期講習用に考えた内容とテキストになりますが、夏期講習だけでなくScratchを利用した短期的な講習の内容として良いのではないでしょうか。

 

プログラミングというとどうしてもコーディングばかりに焦点が合ってしまいがちですが、そうではない、ということを理解して教えていくことが大事です。